情報はだれでも
さて、現代ではインターネットはそれを使って誰でも不特定多数へ向けて、自由に情報を発信し自由にその情報を得ることができます。いわば「情報の民主化」といってもいい環境を提供してくれました。
しかし、自由である反面、それに対する責任はあいまいなのが、インターネットの世界です。
- ネットで情報収集したのはいいけれども、その真偽はわからない。
- その情報が私に当てはまるか、それが知りたい
- 情報発信している人は本当に信用できる人なのかが疑問
こういったことを感じている方は案外多いのではないかと思います。
収集→判断→決断の流れ
長年歯科医院の現場にいると分かることですが、国民の歯に対する関心が以前とは比べ物にならないほど高まってきました。
それと同時にネットで収集した情報を間違って解釈したり、悪意ある情報に引っかかっていたり、そしてそれらがすでに起こってしまったことを後悔してしまっていたりして来院される方も多くなってきました。
歯科医療の究極の目的は「生活・人生の質の維持・向上」です。それを甘受するはずが、逆の結果になってしまっては意味がありません。
人は情報を集めると、それに対して判断して、そして行動するかを決断します。
歯科に限らず、医療に関してのネット情報では2番目の「判断」が非常に難しいという現実があります。ここで間違えるとその後の決断が不幸な結果を招くことになります。
歯科の患者さんのための新しい情報サイト「シカシル」は、そういった患者さんの「判断」の助けになるような情報を発信していくことを目的に運営されています。
「正しい情報」とは
決断するにあたり、「正しい歯科情報」とはなんでしょう?
「シカシル」では以下のポイントをクリアーした情報のみを掲載するルールの基に情報を発信しております。
World Standard歯科先進国で一般的に行われている治療法、人工材料、そして考え方
Current & Rationalその分野の専門家や一流の専門医からその時点で最も合理的と考えられる内容
scientific evidence base可能な限り科学的な根拠に基づいている情報
最新が最善か?
情報サイトというと、いち早く最新の情報を発信することがその意義と考えられますが、最新の情報に基づいた判断が最善とは限りません。
最新の治療法一つにしても、長い間評価され続けていることは稀です。したがって「シカシル」では最新の情報に関しては、所属する専門家や専門医の私見として掲載していくこととします。
判断の助けに
以上のように、シカシルの内容は奇をてらわない標準的な内容が中心となります。専門家が見れば当たり前のことばかりかもしれません。
しかし皆さんの情報や知識が一般的なものからどの程度の距離なのか?を考える際に、そして決断する際の根拠の助けとなるように願っております。